ML-2450AH/2550AH

軽量で使いやすいハンドトーチ式!
誰でも簡単に高品質なレーザ溶接を実現!

用途に合わせて選べる2機種。
鉄系、SUS系ワークの精密板金溶接に最適です。

 

 

ML-2450AH/2550AHは、実績の高い当社YAGレーザにハンド式のトーチを組み合わせ、手動によるレーザ溶接を可能にする溶接機です。出射ユニットの設置や、XYテーブルなどのロボットによる面倒なティーチングが不要です。手の動きでレーザ光を自由に走査できるので、溶接部の仮付け、修正など、少量多品種の板金製品や試作品の溶接に最適です。最大出力150W/400Wで、板厚によって選べる2機種をラインナップ。高ピークパワーにより、高速で、溶け込みの深い溶接が可能です。また、当社独自のパワーフィードバック機能を搭載。理想の溶接条件で安定した溶接が可能。薄板でもゆがみが少なく、溶接ビードが奇麗で、後処理工程を簡略化でき、生産効率の向上に貢献します。

 

 ▶ 特長

  • ◆ ハンド式のトーチを使用し、手動による高品質なレーザ溶接が可能!
  • ◆ レーザの特性を生かした"熱影響(ゆがみや焼け)の少ない溶接"を実現し、後処理工程を省けます
  • ◆ 高速繰り返し制御により、美しい溶接ビードが得られます
  • ◆ 最大2mm厚(SUS板の場合)の溶接が可能(これ以上の板厚はご相談ください)
  • ◆ 安全対策として、ワークの有無の検知機能に加え、溶接中にトーチがワークから離れた場合に自動的にレーザの発振が停止する二重の安全機能を搭載
  • ◆ トーチ部は完全空冷式で使い勝手が良く、シールドガス噴出機能により、溶接時のエアの巻き込みを抑制し、溶接品質が向上します(ML-2450AHの場合)
  • ◆ 業界最細のグリップ形状(φ26)と最軽量のトーチ設計
  • ◆ 最大同時4~6分岐※により、複数の溶接ポイントによる同時溶接が可能、生産性の向上を実現します (※トーチユニットは装置1台につき1ユニット)
  • ◆ 鉄系・SUS系の薄板板金の仮付け、修正、裏抜けしない溶接用途に最適です。

 

▶ リアルタイムパワーフィードバック

ランプ励起モジュール内のレーザ出力をリアルタイムでサンプリング。サンプリングされたレーザ出力と設定波形を比較して、リアルタイムでフィードバックを行い、ランプへの投入エネルギーを変化させることで、設定波形を再現し、理想のレーザ出力波形を得ることができます。

     proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(1).png

 ▶ バリアブルミラー

分岐バランスによるレーザパワーの損失をなくし、分岐バランスが向上します。

     proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(2).png

▶ 波形制御機能

3段波形を基本としたFIXモード。複雑な波形を表現できるFLEXモードを搭載。

        proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(3).jpg

 

 

▶ パワーモニター機能

レーザエネルギー(J)とその平均パワー(W)の両方をモニターできます。任意エネルギー値をあらかじめ設定しておくと、レーザエネルギー値がその値にならなかった場合、異常信号が出力されるので、充実した品質管理が行えます。

 

        proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(4).jpg

 

▶ コントローラー

 

本体から取り外し手元で操作することができます。

          proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_EN(5).jpg

 

  ▶ 外部通信

外部通信機能を使用することにより、レーザ装置の条件やモニター値などのデータを集中管理できます。
・方式     :RS-485準拠、非同期式、全二重
・データ速度 :【YAGレーザ】9600、19200、38400 【ファイバーレーザ】38400、57600、115200

 

 ▶ フェードインフェードアウト

シーム溶接終了の痕や円周シーム溶接時の重なり部分も美しい仕上がりになります。

 

     proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(7).png

 

 ▶ ハンド式トーチ

業界最細、最軽量のハンド式トーチ

     proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_EN(7).jpg

 

 

 ▶ 使用イメージ

     proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(9).jpg

 

レーザハンディ溶接機による、スミ肉溶接例

手動によるハンド式レーザによる溶接なら、以下のようなメリットが得られます。

 

  • ◆ レーザを自由に走査できるため、狭い場所、湾曲した面にも使用できます
  • ◆ 繰り返し走査し、溶接ビードの目立たない仕上げも可能
  • ◆ ワークが熱影響を受けにくいため、ゆがみが少なく、溶接後も板厚によってはワークをすぐに触れることができます
  • ◆ 母材同士の溶接のためワークが軽量化、環境に配慮したモノづくりを実現します

 

 ▶ 選べる2機種のレーザ溶接機

 

     proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(10).jpg

ワークの溶け込み深さが1mm未満の場合は150W機、それ以上の板厚は400W機で対応。
パワーフィードバック機能を搭載し、設定波形通りのレーザ出力を確実に得ることにより、安定した溶接を可能にします。

 

 

 

 ▶ 自動化にも対応可能

     proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(11).jpg

軽量なハンド式トーチは多関節ロボットでも使用できます。
スタートストップ信号も専用のインターフェースを完備。より安定した溶接や一定の溶接ビードが得られます。


 用途

鉄系、SUS系薄板板金溶接の仮付け、修正、肉盛り、試作用途、少量多品種薄板板金製品の製造、電子部品、電装品

 

 

  商品の仕様をご紹介します。

機種名 ML-2450AH ML-2550AH
発振波長 1,064nm
レーザ出力 最大定格出力 150W 400W
最大出力エネルギー 70J/P 80J/P
ピーク出力 7kW 8kW
パルス繰り返し速度 1~200pps 1~500pps
条件設定数 32条件 (メモリーに保存可能)
光ファイバー SI型 φ0.4 SI型 φ0.6
分岐光学系 最大6分岐※1 最大4分岐※1
所要電源 3相AC200V/220V/240V/380V/400V ±10% 50/60Hz
冷却方式 水冷式
外形寸法 発振器本体 495(W)×995(D)×990(H)mm 530(W)×1347(D)×1170(H)mm
コントロールBOX 75(W)×320(D)×320(H)mm
ハンド式トーチ 218(W)×32(D)×43.5(H)mm 218(W)×37(D)×48.5(H)mm
質量 発振器本体 230kg 400kg
ハンド式トーチ 230g 360g

※1:ハンドユニットは、発振器1台につき1ユニットの構成となります(出射ユニットはハンド以外の分岐分で増設可能)。

 

  商品の外観図、サイズをご紹介します。

 

【ハンディトーチ】

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(12).jpg

 

 

【コントロールBOX】

 

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(12).jpg

 

【レーザ発振器】

 

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(13).jpg

 

  商品の加工・溶接のサンプルをご紹介します。

 

◢ スミ肉溶接

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(15).jpg

 

SUS材 0.6mmと1.0mmのスミ肉溶接。後処理が不要で溶接ビードが奇麗。充分な強度が得られます

 

 

◢ 箱型ワークの溶接

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_EN(15).jpg

 

SUS材 0.6mmの箱型ワークの角溶接。ゆがみが少ない接合が可能です

 

◢ 溶け込み断面

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_JP(17).jpg

 

ML-2550AHによるSUS材 1.0mm同士の重ね溶接断面。2mm厚も貫通する溶け込みの深い溶接が可能です

 

◢ スポット溶接例

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_EN(17).jpg鉄系の材質の重ねスポット溶接例

 

 

◢ アルミ溶接例

proimages/01_Laser_Welders/06_Laser_Handy_Welder/ML-2450AH_2550AH/ML-2450AH-2550AH_EN(18).jpg

アルミ材の板厚0.5mmのスミ肉と突き合わせ溶接例